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テレビ『5年前には、大きな事件が起きましたよね…。凶悪殺人鬼の……あ!途中ですが、先ほどの○○さんの結婚式の中継が繋がりました!!……』
ニュースが、中継でとぎれた。
しかし、はっきり聞こえてしまった。
《カラクリ・ユウ鬼》…
圭太がしゃべりだす。
圭太『あ!今日、結婚式したのかぁ!…つーか、さっきのカラクリなんとか?って誰だ?』
雪菜『え!?あんた知らないの~?!』
智和『《カラクリ・ユウ鬼》だ。確か…5年くらい前に凶悪な殺人事件があったんだ。8人くらい女の人を殺したらしいけど…その犯人がさ、その時まだ14歳だったんだよ。14歳だってのに、ひでぇ殺し方だったらし…』
薫『智和!…その話…やめよ…?』
私は智和の話を、さえぎった。
智和『えっ?…あっ…わりぃ。こうゆう話するもんじゃないよな。』
智和は少しキョトンとしていた。
雪菜『…そ~よ!!もっと楽しい話しよ!!』
私のいきなりの言葉に、少し動揺する雪菜。
圭太『え~!俺もうちょっと、知りたかったなぁ~!!』
雪菜『ちょっと!!あんた空気読みなさいよ!!』
それでも雪菜の、テンションは変わらず、場の雰囲気を戻そうとする。
智和『圭太!マジKY!…薫!ごめんな!楽しい話しような♪』
薫『うん…^^』
…寒気がした
今でもはっきり、覚えてる。
…忘れることのできない…
…あの事件…
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