出会い

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数日が過ぎとりあえずアノ子が気になってしかたない毎日。とりあえず見てみたいが一心に友達のサトシをさそい喫茶店に。チリンと店の鈴の音、いらっしゃいませとカウンターの友達の声、そしてドキドキと高鳴る鼓動、とりあえず下を向きつつも目だけでアノ子を探して回る。 ・・・居たっ・・ と目が見つけ心で叫ぶ。直視できない、目も向けれない、なんとも言えない心情の高まりがプレッシャーと緊張に押しつぶされる。とりあえず席に座りここに来て必ず食べるオムドリアを注文すると思いつつメニュー片手にタバコに火をつける。何気なく顔をあげメニューを見るとみせかけ彼女を探すと同時にカウンターにいる黒いワンピースのミニスカートの金髪の女の子が目を焼き付けた。 「やべー前にいるやん、バリかわいい」 すると友達が 「ミサトちゃんやろ、かわいいけど、いやぁお前には無理無理」 とわかりきった答えを跳ね返して来やがった。 「わかってるよそんくらい。見るだけタダやろ?」 彼女の名前はミサト、当時17才、俺は21才、4才も離れている。確かに、かかるのはご飯代。そんなものどうでもいい、ただ目の前に彼女がいるのも現実、人生の中でまず2度と出会う事のない天使が俺の前に降り立ったのも現実・・・・・空想と言う想像をし理想と言う思いを残し彼女をおもむろに目で追いながら心臓の鼓動が高まったまま扉をあけ幻想と言う名の店を足早に去る・・・・
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