踏み出した一歩

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ホテルからの帰り道、海は怪しまれないように公園横の喫茶店で車から降りる。 手を振る、お互いの左手には違う相手との永久の愛を誓ったリングが光った。 それから、一ヶ月に一回… 三週間に一回… 二週間に一回… 一週間に一回… 週に二回…三回 と、会う回数は増えていった。 私は旦那と昭子さんにバレない孝策をした。 旦那には、スポーツジムの会員となったと言い、慣れて来たから回数を増やしたと嘘を言った。 昭子さんには、バレない様に、車の座席の位置を変えないで乗り、忘れ物のチェックを欠かさなかった。 颯斗は颯斗で、昭子さんには残業が増えたと嘘をついていた。
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