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颯斗は海に鋭く、熱い視線を向けた。
海『そんな目で見ないで…』
そうして、颯斗は歌いながら私達の側に来て、私に小さな花束をくれた。
私『颯斗…』
武人『…』
翼『颯斗いーぞー❗❗』
皆が祝福してくれる中、海は何とも言えない表情で颯斗を見ていた。…いや、見つめていた。
ふと、海は颯斗がくれた花束に目を落とす。
花束の中に、二つに折られたメッセージカードが入っていた。
その中身を武人には見られないように海が、確認する。
海は息を飲み、再度颯斗を見た。
颯斗は口元を少し上げ、ニヤッとした。
‘海へ’
‘結婚おめでとう。
でも、海は俺の元へ戻ってくる。絶対に。
海…禁断の世界へ行こう。必ず海は来てくれるはずだ。俺は海しかいらない。’
こんな言葉が書かれていた。
…禁断の世界…
私も颯斗も、違いに別の家庭がある。
そんな事…出来るはずがない…でも…
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