1

3/5
前へ
/80ページ
次へ
新学期。初めて入る教室は見知った顔が少なく、ほとんどは初めて見るような人ばかりだった。 『どうする?適当に座るっぽいよー?』 「カバン置いとったのにずらされとーし。適当にここでいいっちゃない?」 幼稚園からの幼なじみの彩夏[さいか]と、適当に空いていた席へと座った。 いろいろ問題の多かった私達は先生の粋な計らいで最後の年を同じクラスで過ごすことができた。 (○○ちゃんの友達やろー?私覚えとる?) (アイツも同じクラスやん。担任誰やったっけー) (最悪!!朝からピアスとられたっちゃけど!マジありえんし!) ザワザワした空気のなかでそれぞれいろいろな会話が繰り広げられていた。 私も彩夏と話しながら隣に座ってた男子にも絡み始めた。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加