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「内蔵助殿はどうやら冷静さを失っておられまするな。
上杉の動向を気にもせず、佐々家の領地である越中は越後と接しておるというのに」
側に控えていた、尾張にいた頃より利家に仕える村井又兵衛はやや呆れた様子で成政の後ろ姿を見送った。
「わしとて内蔵助と共に出陣したいわ・・・」
この時、利家は自分に謀り事は向いてないと内心、改めて思っていた。
佐々成政隊7000は一時ほどで木之本の陣を払うと、西に向けて進軍を開始した。
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