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レポートを一通り読み終えた悠馬と絢は、「はぁ~」とため息をつき、その場に大の字に寝転んだ。
「どうしてレポートって読むとこんなに疲れるのかな~」
「そんなもんだろ」
悠馬と絢がくたびれていると、茜が部屋にやって来た。
「悠兄、お客さんだよ。
ほら・・・えっと、琴乃さん!
それと悠兄と絢ちゃんにも荷物が届いてるんだけど・・・何か、凄い量なんだけど」
「たぶん、父さんからかな。
てか琴乃もって・・・どんだけタイミング良いんだよ!」
「ほら、とにかく行ってみようよ」
「茜、そういや、じいちゃんとばあちゃんは?
朝から見てないんだけど」
茜は眠そうな顔で答えた。
「あ~・・・そういえば温泉に行くって言ってたから、たぶん、それ。
たしか絢ちゃんのおじいちゃんとおばあちゃんも一緒に行くって言ってたよ」
茜の言葉に、絢は「えっ!?」と驚きの表情を浮かべた。
ちなみに絢は、前日の夜から茜と徹夜でガールズトークをしていて、家に帰っていない。
といっても、その祖父母の家も悠馬の祖父母の家と隣り合わせであった。
「どうしよ~、鍵閉められてたら。
荷物も置きっぱだし」
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