汚れた日

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「こんにちは。今日は何分ですか?」 これが私の毎日の合い言葉。いつのまにかこんな生活になっていた。 私の名前は『しょう』と言っても源氏名。 私の職業はデリヘル。自宅やホテルに行って男のものを抜く仕事。 学生から老人。私は客を選べない。 私がこの仕事をやりだした理由…ダンスに妥協してやりたいことがなくなっただけ… ある駅でスカウトをされて今の人生どうでもよかったから入った。 2005年11月10日夕方 専門学校の友達の美希と別れた駅で… 「ねーねー」 【またキャッチか…うざい】 「お金稼ぎたくない?うちの店だったら1日4万は稼げるよ」 私は無意識に足を止めた。 「本番なしだよ」 男は言った。 男の名前は誠。誠は元ナイトの店長をやっていた。年は26歳。 私は何度もスカウトされてきたが全部断ってきた。 しかしこいつだけ… 私は誠の顔が気に入っていた。
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