プロローグ

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 誰も彼もが息絶えていた。  新型咒式炉の爆発自体はほとんど彼の咒式兵器でで相殺したとはいえ、漏れ出した高濃度咒線だけでこの被害だ。  彼の力量と兵器の性能が後僅か及ばなければこの島ごと消えていたかも知れない。  「誰か……誰か生きていないのかッッ」  こんな筈では無かった。  けして、油断は無かった。最良のメンバー。最良の装備。  彼もこの世の全てを救えると思う程自惚れてはいない。  しかし、関わった事件を解決出来る自信はあった。
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