プロローグ

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 それが、この様だ。最終的に生き残ったのは男を含めた三名。  彼らも今こちらに向かっているはずだが、まだ姿を見せていない。  「だれか……、誰か……ッッ」  声が聞こえた。  しかし、これは声なのか?    あまりに微かな、空耳と疑う程小さな泣き声だ。そんな不確かな事にさえ、男はすがり、声のした方へ必死に向かう。  ………見えた。
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