第三章 霊使い

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 平和教会のチラシを見ていた織煉が不意に、 「……今この近辺で流行ってる藁人形とかの呪いと関連ありそうやな!」 「あぁ……オレらも藁人形の呪いとかは知っとるけど、形式に乗っ取ったやりかたは知らんしなぁ……他の呪いの仕方なんて知る由あらへん!!」 銀も翔の顔を見ながら織煉に同意する。 「詳しく教える訳にはいかないが、まぁ一般的に知られているのは藁人形だな、他には蠱毒とか、蝋人形などを使う場合もあるな!」  翔の説明を真剣に聞く三人、 「しかし……人形とかでほんまに上手くいくんか?」 「要は、その人の思いの深さだよ!人形とかは人の思いが乗りやすいし……ただ失敗すれば自分に返ってくる。よく言うだろ『人を呪わば穴二つ』ってね!!」 翔の言葉に頷く、  そして人を呪う愚かさを噛み締める。   「翔……もし呪の流行とこの団体(平和教会)が関連あるとしたらお前……ヤバくないんか?」 銀が真顔で聞いてくる 「せや、せや、呪咀返ししとって営業妨害しとるようなもんやし……大丈夫かぁ~」 織煉も心配そうに聞く。 「まぁ……関連あるならその内コンタクト取って来るんじゃないか?その時はその時さ!」  翔は肩を竦めて自室に入っていく。
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