依頼

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「ク、ククッ…」 「…?」 肩を掴んでいる奴の顔が不安げに歪んだ。 自然に笑いがこぼれていた。 この感情をなんと言えばいいんだろう。 例えるなら、新しいコトに初めて出会った時に子供が抱く感情に似ていた。 好奇心? 期待感? 無鉄砲? 緊張感? どれもあてはまりそうで、どれも違う気がするこの気持ちに名前はあるんだろうか。 …まぁ、今はそんなことどうでもいい。俺は油断したら大笑いしそうな衝動を抑えながら、ソイツ等の話を改めて詳しく聞こうと、話が脱線しないように今度はちゃんと舵を取ってやる。 九条ってやつとその双子。 意外なとこでつながってるみたいだ。 ククッ、面白いことになってきた。 しばらく退屈しなくてすみそうだ。
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