361人が本棚に入れています
本棚に追加
一人心中でため息をついて、メガネに散らかった机の片付けを優しく頼む。
おおげさにビクリと体を強ばらせ、かすれた返事を返してきたが、それを聞く前に俺は教室を出た。
「……」
くだらないヤツラ。
くだらない日常。
くだらない場所。
くだらない…自分。
俺は何時までこうしていればいい?
いっそ全て終わらせてしまおうか、何度そう思ったか…。
でもそれはできない。
あの女と同じ場所に行きたくないから?
ー…いいや、違う。
ある一つの言葉が俺を縛っているからだ。
最初のコメントを投稿しよう!