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私は現在、高校2年生。夏には17歳になる。髪は伸ばすつもりはなかったけれど、気がついたら腰のあたりまで伸びてしまった。
そういえば。
最近、通学に使うバス停に、いつも同じ背の高いオジサンがいる。
青年…と呼ぶのが正しいかもしれないけれど、20代以上は高校生の私から見れば、十分おじさんだ。髪は短くて、少しエラがあって、いつもガムを噛んで、つまらなそうな青年マンガの雑誌を読んでいる。何故その人を覚えているかと言うと、私は彼に二度、接触したことがある。
一度目は、バスを降りた時に落とした財布を拾い、追い掛けてきてくれた。
二度目は、美夜が自転車に乗って帰ってきた時、転んで自転車のハンドルがいうことをきかなくて困っていた時、通り掛かって家まで送ってくれたという。
この人は、何者?
だけど、なんだか不思議な人だった。
ふしぎと、嫌な気持ちにはならなかった。私のこういうもころが、だめなのかもしれない。
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