第1章ー入学式ー

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別のクラスの新入生が居た。私達は、3組の先頭で歩いている。長い行列、約72人が、先輩と保護者の間を歩いて行く。緊張しすぎて、足元が震えたが、なんとか椅子まで辿りついた。約72人が椅子に座った。と同時に舞台には、校長先生が立った。長い長い話だろう。 「(まじかよ。長いのに話聞くんかよ。勘弁してよな。)」 私は…時計の針を見つめている。長い…長すぎだよ!。何処の校長も話は長いんだろうか。困るな…生徒にとってわ。 長い話が終わった。約12、3分。お尻が痛い。立ちたい気持ちでいっぱいだ。 「次に新入生の名前を呼びます。呼ばれた生徒は、その場に立ちなさい。」 と次々と男子の名前を呼んでいく。男子の最後が呼ばれた。次は女子だ…。早くしてよ。と思うばかり、段々私の番が近付いてきた。 次だ! 「西村 未来!。」 「はい!」と返事をし、席に座った。ため息をついた。 あとは、皆が終わるのを待つだけだ。ずっと祈った。「早く終わって」と。 20分かかっただろう。長かった。校長先生より長かったな。 退場をし、教室に戻った。皆緊張の糸が切れたらしく、騒ぎだした。すごい騒ぎだ。男女で話が、盛り上がっている。
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