第0話~おばあちゃんとの別れ~

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小学校四年生の時だったな 今でも覚えてるよ。 その日見た夢の中でさ・・・ ばあちゃんが出て来たんだよね。 いつも着ている服を羽織って 景色はね、 ホント真っ白でさ 真っ白な画用紙が境目もなく張り巡らされた感じっていうのかな? 兎に角、純白でいて 少しぼやけてた。 だけど気がついたらさ 俺のばあちゃん (母方のね)が目の前にいるんだよね まぁばあちゃんって 言っても血は繋がってないんだけど・・・・ 母さんのホントの両親は母さんが小さいときに 交通事故で死んだんだよね んで施設にいたらしいんだけど、 しばらくしてある地主の夫婦が 自分達に子供がいないからって母さんを引き取ったらしい。 その夫婦が俺のじいちゃんとばあちゃん そのばあちゃんが夢に出てきたんだ 初めて 今まで一回もそんな事無かったのにね ばあちゃんは夢の中で俺に笑いかけてきた なにも喋らずただ笑みを浮かべるだけ 俺はもちろん ?な感じ そして気づくと俺は起きていた 朝の7時38分だったよ 日付は忘れてんのに、 なぜかその時間だけは覚えてる 俺にしては早起きだった 葬式や通夜で学校休んで土日をまたいだから多分平日だったはず
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