第0話~おばあちゃんとの別れ~

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ばあちゃんが死んだよ・・ 今から家に行くから準備しなさい・・・ 母さんは目を赤くしながら涙目でそう言った 普段気が強いうちの母親がシュンとしている あぁ、これはマジなんだなと思った 自分の記憶を辿ってみても 俺が記憶している中で 最初に身内で死んだのはばぁちゃん とゆうより、 死というものが どういうふうな事か 知ったのもこれが最初だったっけ。 だから死んだ人を間近で見るまで 死ぬという事がよくわからなかった 寝ぼけてたし、 なんか実感が沸かないんだよね 俺は兄弟達と一緒に実家へと向かった 車で40分 着いた頃には 人がばぁちゃんうちの前に沢山いた 車もぎっしり なんかうちの実家って 駐車場スペースが広くてさ 詰め込めばセダン車が10台近くまで止めれるんだよね(笑) あ、でもすげー金持ちってわけじゃねえよ? 田舎だから無駄に土地があるんだよ(笑) んでまぁその黒い服を着た人達がわんさか集まっててさ 小学四年生の俺にしてみれば なんかそれが怖かったかな 知ってるような知らないような顔の人ばっかで 静かにしてないと母さんには怒られるわでもう散々よ テンション下がってたな なんか違う意味で・・・
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