第0話~おばあちゃんとの別れ~

4/6
前へ
/33ページ
次へ
玄関を開けて居間に行っても、 二階に行っても 台所へトイレへ浴室へ寝室へ行ってもばぁちゃんはやっぱりいない どこへ行っても黒い服の人だらけ 母さんに連れられ、 俺らは仏壇がある部屋に連れていかれた 仏壇が置いてある広い部屋にはでかくて白い箱が置いてあった ん?なんか左部分が開いてる 黒い服を着た人達がそれを覗きこんで拝んだり、泣いたりしていた 親父がやってきたようで俺たち一家は その白い大きな箱に近づく 中には花束のベッドで眠る 俺が探していた人がいた あ、ばぁちゃんだ ばぁちゃん・・・ なんで白いふわふわしたのを鼻とか耳に詰めてんの? なんでばぁちゃん黄色いの? と、言った記憶がある 母さんはその瞬間 泣き崩れた 俺が初めて死と出会った瞬間であった
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

136人が本棚に入れています
本棚に追加