第0話~おばあちゃんとの別れ~

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白い箱は 煙突が突き出た建物の中に持っていかれた 黒服の人達も入っていく そう言えばうちの親も気付けば黒い服に着替えていた その建物の中で、 何かの台に乗せられた 白い箱の中に入っているばぁちゃん 堅そうなドアがしまりみんなはその部屋から出ていく 1時間待ったのかな? そんなに待たなかった気がするけども 突然 周りの人達がまたあの部屋に向かっていった 俺達もついて行く あの堅そうなドアが開き、 熱い風と一緒に台がでてきたけど そこには入っていたはずの白い箱がなかった もちろんばぁちゃんも 所々に欠けた 白いような灰色っぽいような物体しか出てこなかった ばぁちゃんの骨だった・・・・ 割り箸で骨を拾い 箱に入れる みんなはそれを一つずつ拾っていき、 箱に入れると部屋を出て行った 俺たちも拾った 軽かった ばあちゃんとの別れの記憶はここで途切れている
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