――光――

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長い話を終えて、太陽が後数分で夕陽へと姿を変えるころにリュウとライラとティーは酒場を出た。 行きしと同じ道を歩いているとリュウは急に足を止めた。 「ちょっと寄り道してもいいか?」 リュウは軽く空を見上げてライラに尋ねる 「え?いいですよ」 ライラは小首を傾げて答える、すると彼女の手首を優しく掴んでリュウは急ぎ足で近くの角を曲がりそのまま真っ直ぐ進んだ。 「えっ、ちょっ、まっ」 いきなりの彼の行動に言葉にならない言葉を発しながら必死に足取りを合わせるライラ。 はたから見ると連れ去られているように見える。 何度か左右に曲がり、気付けば人気が全くない路地の突き当たりに立っていた。 「えっと・・・リュウさん、ここは?」 ライラは小さく息をきらしながらリュウに質問した。 「上に着くまでの秘密だ・・・」 とリュウは無邪気な笑みを見せて答える。 そして空いている手で印を紡ぎ 「天空を駆ける者よ、我が前に来れ」 と詠った。 印が形となり放たれると、そこから蹄の音と共に一頭の白き翼をもった馬、ペガサスが現れた。 彼女は突然の召喚に驚いた、だが彼はそんな彼女をヒョイと抱きあげるとペガサスの背中に優しく乗せて自分も飛び乗った
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