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あなたのこと何ひとつ知らないよ
そう私が言うと
じゃぁ 何でも聞いて
そうあなたは答える
だけど、ね
言葉なんて
そんなに必要じゃないよ
言葉なんて
信じてないから
あなたが私の
髪を撫でる手とか
頬に触れる指先
優しい眼差しや
抱き寄せる腕
あなたの深い溜め息とか
笑顔の横顔
穏やかな寝顔
そんなあなたの
温もりや表情を
側で感じることが
言葉なんかよりも
あなたのコトを教えてくれる
だから、ね。
しばらくは
あなたの側に居させてね
あなたのコトを
もっと
深く
その、あなたの全てを
今よりも
もっと
知りたいから
あなたの弱さと
あなたの傷を
あなたの強さと
あなたの優しさを
誰よりも
深く知りたいから
ねえ
私はまだ
あなたのコトを何ひとつ知らないよ
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