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痛み
痛みを忘れる必要も
痛みを隠す必要も
痛みを避ける必要も
自分をごまかす必要も
全くどこにもないんだよ
強く向かいあう
泣いて
ふさぎこんで
立ち止まって
胸つぶれそうになって
やりきれなくなっても
全部抱えて
笑いながら
力強く踏み出す
どんな傷も
いつか自分になって
ひとまわりもふたまわりも
大きく
キレイに
しなやかに
形作るその痛みは
僕を足止めするためじゃなく
さらに前に進むため
刻みこまれる
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