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「佑ー!!数学の宿題やってないいいい!」
「知らね」
睡眠スタイルに入る俺を起こすかのように俺の友人、清瀬 新吾(きよせしんご)が横から抱きついてきた。
だが、危ない方向に間違われたら困るため俺はそいつを引き剥がそうとするが新吾の馬鹿力が働きやがってるため簡単に剥がせない。
俺の睡眠時間を返せ、このやろう。
「何よ!何よ!!俺たち愛し合った仲じゃない!!あの時の言葉は嘘だったの!?」
「ちょっと待てや。愛し合ってないし、そんな言葉かけてないし、被害妄想って言葉わかりまちゅー?」
「あ、マンゴー食いてー」
「話聞けや!」
「そうだよ、話聞きなさいよ!数学やばいのよ!!あのババア、今度忘れたら数学準備室で補習だって!俺喰われちゃうよおお!!」
「胃液は溶けんの早いから気をつけろよー?」
「そっちじゃねえよばーか!!」
「今世紀の馬鹿でもいい俺は寝る。大魔王が襲ってきても、核ミサイルが来ても俺は寝る、冬眠する。化石になっても良い、おやすみー」
「たーすーくー!!」
ぎゃーぎゃーほんっとうにうるさい。
クスクスと笑い声が聞こえるけど、クラスメートは絶対俺ら見て笑ってるんだろう。
笑ってないで助けてくれ、クラスメートよ。コントじゃないんだよ。
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