ありのままでいて

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こんなじゃじゃ馬のどこがいいんだか。本当にファンクラブのやつらに聞いてみたい。・・・まあ、俺が聞いたら確実に殺されるけど。 というか、そんなに笑うな。ガラスハートが壊れるだろ。 「ほーじょーさーん!!あっりっがっとうう!!これで俺喰われずにすむよ!」 「あはは・・・良かったわ、清瀬君先生のお気に入りだもんね」 「うれしくなーい・・・」 「そんなこと言わないの。佑笑いの提供ありがとう、ついでに言うと今の言葉も口に出てたわよ」 「なっ・・・!!」 「またね清瀬君」 「うん!ばーいばーい!!」 ばーいばーいじゃねえよ!てめえらは俺の睡眠妨害をしたいのか! こんちくしょう! 「北条さんって本当にびっじんー!気立ても良い!!」 「そーですかー」 「え!?たっちゃん嫉妬!?いやん!新吾は佑のものよ!」 「でえええい!お前にも彼女いんだろうが!くっつくな!離れろー!」 ぎゅっと力を込めて全身全霊で新吾は俺を抱きしめてくる。普段はさほど邪魔だとは思ってないが、今日は邪魔だ、邪魔くさい。むさくるしい。  野郎に抱きしめられても嬉しくない。そうだろう男子諸君。 「北条さんと佑って付き合ってんだよね?」 「え?ああ、うん」 引き剥がして床に投げ捨てると子供っぽい笑顔を浮かべながら新吾は聞いてくる。  とうとう頭がおかしくなったかと、哀れみの目を向けて俺は新吾に答えた。 そうである、恵は俺の幼馴染兼彼女である。 .
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