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「お前ちゃんとした日本語使え。…で、何でそんなに驚いている?」
少し眉間寄ったしわが怖い。
「いや、年上だと思ってたから…。」
「ほう…俺が老けていると?」
益々、不機嫌そうな顔をする。
それを見て焦るゆりあ。
「あ、いやっそうじゃなくて!あたしより大人っぽいなぁって。」
「お前が子どもすぎるんじゃねぇの?」
「違う!あたしは年相応です!」
「やっぱり、俺が老けてるって言いたいんだな。」
「えぇ!?そうじゃないってば。もう!いいです!あたしが子どもっぽいんです!」
「お前…本当子どもっぽい上に面白いな。」
「もう!」
「褒めてるんだぞ?」
「嬉しくない!」
また怒るゆりあ。
クックッと笑う瞬。
怒りながらも、瞬を見て意外と良い人なんだと安心するゆりあ。
最初は怖かったけど…。
「ほら、早くしろ。」
「あ!待って!!」
先を行く瞬に追いつこうとゆりあは慌てて瞬を追った。
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