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肩に髪の毛がパラパラとかかる。
「だって、ほら。あたし女だし。」
女の子とおばさんはもちろんのこと、周りにいた全員の乗客が唖然としていた。
「さっ、お巡りさんのお世話になりに行きましょうか。」
私はにっこりと笑った。
――
―――
「はあ…今日のおばさんうざかったな。」
「まぁ、あのおばさんはまだいい方だよ。キャーキャー騒ぎながら痴漢ですぅ!って叫ぶおばさんより。」
「うっわ!まじそれやだ!!俺、そんなおばさん相手だったら殴っちゃう。」
「あははー、本当に殴ったりしないでよー?」
そんなことをいいながら、警察署に入っていった。
「いやぁ、君たちお手柄だったよ!最近は痴漢と同じくらい痴漢詐欺が出てるからねぇ。」
「私は両方とも消えてなくなればいいと思います。」
「わはは、言うねぇ!」
と豪快に笑うこのお方。
とぉってもお偉い方なのです。
警視総監っていうんだっけ?
まぁ、偉い方なんだよ。
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