晴れることのない容疑

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「ドラえもん…ドラえもんはなんでそんな道具を!?」 「それが、ドラえもんは使った覚えが無いっていうんだ。」 「それじゃあ、何の証拠があるんだよ!」 「実は、その道具を持っているのはドラえもんだけなんだ…。」 「ドラえもんだけ?なんでドラえもんだけにそんな道具を?」 「未来ロボットの中でもドラえもんとノラミャーコはとても優秀なんだ。」 「ドラえもんと…ノラミャーコって、だれ?」 「ドラえもんの、初恋の相手さ。」 のび太は驚いた。 ミーちゃん以外に好きな猫がいたなんて。 それもれっきとしたロボット…。 「ドラえもんが…優秀だなんて…。」 「正確に言うとドラえもんは、奇跡の天才なんだよ。」 「…奇跡……?」 「そう、ドラえもんは頭のネジと耳が無くなったんだ。」 セワシは話を続けた。 ドラえもんはネジが飛んで思考循環が急速になったこと。 どのネジが飛んだのか分からず科学者が研究していること。 ノラミャーコは努力の天才ということ。 ノラミャーコは必死に勉強してロボットの中でも二番目に優秀だということ。 ドラえもんは二十世紀に、ノラミャーコは二十五世紀に送られたということ。 ドラえもんには未来を変える道具を ノラミャーコには過去を変える道具を持たせたこと。
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