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「はーい。んじゃあ、次の授業まで休憩ねー。私は今日発売の新作ゲーム。ド○クエ買いに行くから!それじゃ、アディオス!!」
先生はそう言うと、F1で走ってそうな車のように、猛スピードで教室を出ていってしまった。
(凄いな……。)
私がそんなことを考えていると、美浜さんの周りには、いつのまにかたくさんの友達らしき人達が集まっていた。
右から順番に眼鏡の人、眠そうな人。色黒な人に、元気そうな人。皆個性的だ。
「ちよちゃんおはよう」
眼鏡の人が言う。
「よみ!そんなことより転入生だろ!おい!そこの静岡!」
元気そうな女の子が、私を指さし、怒鳴るように言った。
「は、はい!?何でしょう…」
私は気迫に負け、おびえるように返事をする。
「静岡と大阪は被る!」
しばしの沈黙。
「なんでだよ…」
眼鏡の人がボソっと言った。
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