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だけど……
ぼっ!体は反応した。
今日の私はなんでこんなに反応しやすいの?!
広田は思ったことをただいったような顔してる。
私が赤くなったことで私に興味深い目を向けてきてる。
「…ど、どうも」
しどろもどろで赤いままいっきに給湯室に入り勢いよく扉を閉めた。
「……はぁ~~」
広田の気配が消えるのを待って溜め息をついた。深すぎるぜ。
全部吐き出し終えてから目の前の水道へ歩く。2、3歩でつくとこだが。
水道の蛇口をひねる。お湯がでるまで水だ。
待つ間にカバンからいつも持ち歩いてる携帯の歯磨きセットと洗顔セットをーー仕事で徹夜がある時のために持ち歩いてるーー出す。
と、今頃気づく。
彼はいつ家から出ていくのかな?
ーーー!!
しまった!
新手の泥棒だったらどうしよう……
私の馬鹿!なんで今頃気づくのよ!
自分を叱咤しながら力をいつの間にか込めて顔を洗う。
歯を磨き終わる頃には、
ま、帰るころには出て行ってるでしょーというお気楽な考えになっていた。
願いもこもっていたが。
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