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「お邪魔しま~す」
まだ新しい建物の匂いがする。それに冷房がついてるのか涼しい。僕はついついそう言いながら土足で上がる。
玄関先の灰皿を見つけザキはタバコをつけふかしてます。
彼女は待つこともなくさっさと中に進んで行く。
僕は慌ててついて行く。
まっ待ってたらおかしいか。僕も気になりつつもザキを置いて行く。
「地上3階は住居的なとこばかりです。一階に食堂、管理室。二階から部屋になります。あっお風呂は大浴場なので…なれてくださいね?」
エレベーターの中、ザキがいないのを気にせず、彼女は僕に喋る。
ん?大浴場って?
とはてな顔でいると、察してくれたのか。
「大浴場とは大きなお風呂です。男は男、女は女に別れて入ります。」
ん?ん?
「……みんなで裸の付き合いってやつですよ。」
にこっ。
いやにこりとかちゃうやろ。
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