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私は病院の廊下を走っていた
「お母さん!!」
ドアを開くと
病室には数人の看護師と
ベッドの上に横たわった
お母さんがいた
血は繋がってないけど
私にとっては世界で一人のお母さんだ
~~~~~~~~~~~~~~~
私は5歳の頃まで施設で育てられていた
今でもうっすらと記憶がある
大好きだったお母さんと急にお別れしなければいけないって言われた
イヤだって駄々をこねた気がする
『いい子にしてたら、絶対迎えに来るから……』
私はその言葉を信じたけど
お母さんは迎えに来なかった
そして知らない男の人と女の人がやって来て
『私達が新しいお父さんとお母さんよ』
って言って、一緒に暮らすことになった
私は嫌で嫌でしょうがなかった
でも、いい子にしてないと本当のお母さんが迎えに来てくれないって ガマンした
そしてすぐに弟ができた
新しいお父さんとお母さんは弟のことばっかりになった
私は孤独を感じていた
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