狭間

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空 空を見上げた ただ青かった 君が言った 「空は何処まで続いているの?」 僕は言った 「何処までも続いている」 空を見上げた 白い鳥がいた 君が言った 「鳥になりたいな」 僕は言った 「それじゃ君を愛せない」 君は頬を赤く染めた そして恥ずかしそうに笑った 僕は君を抱きしめた 何年たっても 何十年たっても 変わらないでいよう どんなに町が変わっても どんなに年老いても 君は僕の隣で笑って 僕は君の隣で笑う いつまでも変わらない空を 見上げながら
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