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「だって連帯責任だよ。普通のじゃ面白くないって言ったの省ちゃんじゃん」
「ピンポン玉ぐらいにしようって言ったのは三島だろう? 美紗ちゃんならあれくらい楽勝だよ、とか言いながら楽しそうに風船つけていたのはどこの……って、わかったわかった、俺らが悪かったからまずはその矢とスタビライザーをしまえ」
いつの間にかスタビライザーまで取り出していた美紗は黙ってそれを弓に着ける。
「まあ、とにかくがんばれよ」
「……うん」
省吾の激励に美紗は軽く相槌を打つ。
「元気ないのが一番駄目だ」
「……そうよね」
そんな美紗に紀久美も激励を始めた。
「引き戻しはダメだよ」
「……うん」
「格好よく見せろよ」
「……うん」
「お願いだから生徒だけは撃つなよ」
「……」
「外すにしても畳の外だけはやめてよ」
「……」
次第に美紗の相槌が聞こえなくなってくる。彼女は肩を震わせて俯いていた。
「……言いすぎたかな」
その様子を見てさすがに紀久美も反省したが、省吾が火に油だった。
「大トリなんだから、お前次第でこの会が白けるか否かが決まるからな。責任は重大なわけで――」
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