壊れだした歯車

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「舞ちゃんやめなさい!!」 母親は止めようと、力一杯叫んだ。 しかし、そんな叫び声に聞く耳を持つ間もなく、勢いをつけた右腕を前に突き出した。 「……」 「………」 時間が止まったかの用に思えた。 彼はそっと目を開けると、彼女の拳は寸前の所で止まっていた。 「里田、本当にごめん。どうやってお詫びしたらいいか…」 彼は再び頭を下げた。
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