三つ目の歯車

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三つ目の歯車

「鈴木君はね、舞ちゃんが寝ている間、毎日お見舞いに来てくれていたのよ」 彼は、私の意識が戻らなかった一週間、毎日病院に来ていたのだ。 しかし、そんな事は今の私には関係なかった。 「出ていって!!」 私は強い口調で言い切った。 「えっ」 彼は躊躇っている。 「舞ちゃんだからあれは…」 「とにかく出てって…お母さんも」 私は二人を部屋から追い出した。
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