荒野と少年

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 どうやら少年は眠りこけていたらしい。少年は身を起こし、ふいに草陰をみた。そこには一人の少女がおり、こちらを見ている。少年の視線に気付いた少女が話しかけてきた。「ここには、よく来るの?」少年はしばらく考えてから頷き、少女から逃げるように走った。なんだか嫌な感じがするからだ。少女は少年の背に向かって「明日、またここに来て。」と叫んだ。
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