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由美は翼をチラリと見ると、またほほえんだ。
「かくれんぼのリアルな感じ
死のかくれんぼ…
見付けられたら死んじゃうけど
見付けられなかったら願い事が1つ叶えられるんだって!
やってみない?」
由美は翼にした似た説明を、みんなの前でいった。
しかしその瞬間みんなの笑顔が消えていく。
「ゃ…やだ…
由美ちゃん怖いよ…」
1人がそう発した後、また1人1人が言葉を出した。
「そうだよ!
死のかくれんぼって…
そんなヤバいの危ないって!」
「お前、正気なのか!?
かくれんぼに命かけてどうするんだよ!」
「ね…ねぇ!
由美!答えてよ!!」
全員のおびえきった表情を見た由美はバカにする様にクスクスと1人で笑った。
「こんなのデタラメに決まってんじゃん!
でもリアルに本に書いてたからちょっとやってみたいだけ!」
みんなはホッと息を付き、安心の笑みをみせた。
「だけどさ!」
翼が後からつけたした。
「もし本当だったとしても俺たち、どんだけかくれんぼしてきたんだよ?
それに願い事が叶うんだぜ?
スッゴいおいしい話じゃん!」
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