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由美はパラパラとページをめくると同時に、ぞくりと寒気を感じた。
(ここに長居してはいけない様な気がする)
もう帰ろうと由美は決めた。
由美は周りを見渡すと箱の量が凄かった。
入り口で見た景色より凄い量の箱だと由美はボンヤリ考える。
他に面白そうな物はなさそうだし、結果的にここでは箱が多すぎて遊べない事がわかった。
しかし由美は本をフロントへ戻そうとはしなかった。
(誰も図書館には来ないんだし貰ってもいいよね…?)
そう思うと由美は本をギュッと抱きしめると窓を目掛けて走っていく。
しかし由美が行った後、風が吹いている訳でもないのにイスが360度回転しそのまま倒れてしまった事を由美は知らなかった。
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