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「かくれんぼがリアルになった感じ
命をかけたかくれんぼみたいな
見つかれば死んじゃうけど見つからなければ、何でも願い事が1つだけ叶うって!」
…命をかけたかくれんぼ?
翼の脳裏に言葉が刻まれた。
「儀式は大変そうだけど
やってみたくない?」
翼はツバを飲んだ。
バカらしいと思ったが、これが本当だったらスッゴく面白い事になりそうだ。
考えただけでもぞくぞくする。
「おもしろそうじゃん」
翼はにニヤリと笑い由美に快い返事をした。
「さすが翼♪」
由美はニコッリと笑って翼に言った。
「だけど2人だけですんのか?」
2人の笑顔は消え、由美はキョトンとした顔になった。
「そのつもりだけど?」
翼はため息を1つ付くと由美に言う。
「2人だけより多人数でやった方が面白いに決まってんじゃん」
「それもそうかも…」
由美は少し考えて翼に言った。
「だったらどうかな?
クラス全員でやるの!
きっと面白い事になりそう!」
「28人で死のかくれんぼ…」
鬼はこの28人の内から決まるのか?
だったら面白い…。
鬼は友達を見つける度に達成感を持ち、かくれる方は見付けられるかのスリル。
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