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紫電の試作品二台は先送りになった…。
詳しい内容は聞かされてないが、どうやらエンジンのトルクに、車体フレームの強度が追いつかないためらしい。
コンピューターでのシュミレーション結果が、思ったよりも悪かったみたいなのだ。
この結果に細井は燃えた!
もしそうなら、現存するタイヤの寿命もかなり早く使い物にならなくなるはずだからと…
田頭は、細井からのデーターを受け取り、昔の顔を活かしてマンロップ社に向かった!
なぜなら、田頭が レースをやっていた頃の スポンサーでもあったから、
何かと今の時代でも融通が利いて助けてもらっているから、タイヤの事なら問題無しだと言う☆
細井はそれを聞いて、さらに燃えた!
もう一つ…彼ら以外にそのデーターに興味を持ち始めた開発チームがいた☆
毎日の拳児からの ライディングデーターを元に、
本社のフレーム課と原動機課が、既存のバイク シュミレーションにそのデーターをかけてみたら………!
細井とマリエは本社に呼び出され、一緒にそのシュミレーション動画を見て 驚いた!
「…なぁ 君達。。 紫電の試作品二台は、まだまだ先にした方が良い。
プロジェクト紫電の性能を叩き出したいんなら、今のエンジンや車体やタイヤでは無理だな……。
現存するバイクをこんなに限界を とうに越えてもなお、白バイ隊みたいに走らせる奴なんて観たこともないし聞いたこともない!
同じ二百万出すなら、採算度外視にした方がユーザーも喜ぶはずだぜ!
本社のテストライダーのデーターよりも、こんなに素晴らしい数字を叩き出したんだからなぁ……
俺達が逆に嬉しいよ♪(笑)作った甲斐があった♪
昔のマシンを、あんなにも…観てくれよ! 凄いじゃないか☆ 」
細井とマリエは、拳児のデーターよりも…実走しているDVDを始めて観て唖然とした☆
普通なら、手足の骨を折るどころではない!
首や背骨を折っても不思議ではないはずなのに、笑いながら走っているのだ☆
つい最近のは…もう転ばない!
「…鬼気迫る走りやなぁ……」
『うんっ☆……拳ちゃん…凄いねっ…!…』
﨏と、データより、DVDを観て感動していた☆
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