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「はぁっ……はぁっ…」
息をきらせ少女は走っていた
ガアァァァッ…
どこからかモンスターの叫びが聞こえ彼女は震えた
「どうしよう…早く…早く逃げなきゃ…」
腕には雪山草を摘んだカゴをかかえて震えていた
ガアァァァッ…
また少しモンスターの叫びが近づいてきた
「やだ…怖いよ…お父さん…お母さん…」
そう言いながら少女は大粒の涙を流しながら物影に隠れた……その時だ
ギャアアァァッ!
先ほどから少女を追いかけていたモンスター“ティガレックス”が少女のいる近くまできていた
『うそっ!
どうしよう…ババ様…守護石様…助けてください』
ティガレックスは少女のいる方に少しずつ近づいていく
!
ガアァァァッ!
時々何かを探すように辺りをみまわし……何かに気付いたように咆哮を放った
『見つかったの!?』
ティガレックスは少女がいる方とは反対の場所へと駆けていった
「オラオラッ、かかって来いよ轟竜!」
物影からそっとのぞくとティガレックスが向かった先には一人のハンターがいた
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