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「お兄さんもう行っちゃうの?」
「俺たちは元々立ち寄っただけだからな…」
「ごめんね?
もしかしたら帰りもここをとおるだろうからその時にまた話をしような?」
男性に優しくさとすように言われてしぶしぶとうなづいた
「よし、いいこだ
それじゃあまたねアスカちゃん」
「じゃあなちび」
そう二人が別れを告げると早々に立ち去ってしまった
見送って少したってふとアスカは思い出したようだ
「私…お兄さんの名前知らない…」
渡されたティガの爪をギュッと握り締めて二人が去った方向をそのまま見つめた
「お父さん…私ねおっきくなったらハンターになる
それでねお兄さん達みたいに困ってる人助けるの」
そう言いながら父親と一緒に家路へと向かった
けれどもその二人組のハンターが村に立ち寄ることはなかった…
それから5年後彼女はギルドに入りハンターへの道を進んだ
恩人であるあのハンターからもらったティガの爪を首から下げて…
だが数年後両親が流行り病で亡くなったとききすぐに彼女は村へとかえり専属ハンターになった
それは彼女が18の時だった
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