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2012年12月22日(土)
(…うっ…な、何だ‥喉、喉が渇く…水、水!!?冷っ、冷た!!)
瞬間、儂の身体がビクッと動きだした。
「痛ッ!!!」
どうやらテーブルに後ろの頭をぶつけたようだ。
激痛の中、儂は頭を抑え目を開けて身体を動かした。
目を覚ました儂には周りの景色がぼやけて見える。
(ハッ!! メガネ…メガネがない!!! メガネ、メガネ…)
ジャブジャブと水の音をたてながら、水の中からメガネを探す。
…あった!!
儂はメガネについてる水を拭き取り装着。
メガネの右側のレンズが少し欠けている。
が、そんな事はすぐにどうでもよくなった。
装着したメガネから見える世界を、考える時間が必要だった。
今、目の前に広がっているこの『世界』は何だ!!?
家の中にある全ての"物"が、散乱し、天井はひび割れ、斜めに傾いている!!!
外から聞こえてくるのは激しい雷雨の音…
まるで 【壊れたテレビから流れる砂嵐の音】
最大ボリュームで流れてるような嫌な音。
ザァーーーザァー…
嫌な汗が流れ、生唾を飲みながら考えた。
落ち着け、落ち着け儂…落ち着くんだ!!!
…!!?
伽
代(カヨ)、伽代は何処じゃ!!?
「伽代」と声をあげようとしたが、上手く声が出ない。
掠れた声。
喉が、喉が乾く…
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