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「パパぁー」
幸夢が号泣する中、皆は、悠の幸せな顔を見て
涙と安堵の笑みが漏れていた。
「幸夢ちゃん、パパはね、大好きな夢ちゃんの所にいったんだよ」
そう、優しく幸夢の髪をなでながら。
優しく微笑んでいたのは、愛海だった。
「ママ？ママは夢ちゃんの所にパパがいっても良いの？」
不思議そうに、愛海の顔を見つめながら、幸夢が尋ねると。
愛海は一層の笑みで幸夢に語りかけた。
「夢ちゃんは、パパが愛したたった一人の女性、この愛に敵うものなどありはしない」
幸夢は、黙って頷いた。そう、愛海と悠を見て来た幸夢にはその言葉の意味が理解できたから。
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