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「居るのなんて俺ぐらいしか居ないし、たまに女子生徒がくるくらいだからな」
と綾瀬は笑いながら言った。
「誰も来るな。みたいなオーラだしてるから彼女できないんじゃないの?」
と有坂は窓見ながら言った。
綾瀬は苦笑いをした。
どうせ俺は彼女なんか出来ないよ。
「有坂はもう彼氏位できたんじゃないのか?いやぁ青い春と書いて青春だな。」
嫌味満載で綾瀬はにやにやしながら言ったが、有坂はクスッと笑い。
「残念だけど、男にはあんまり興味なくて。彼氏なんか居ないよ。」
「まぁ男なんか興味ありませんって顔に書いてあるもんな。若いうちに色々体験して、立派なレディになればいいじゃん。世の男たちがほっとかないぜ」
有坂はくすくすと笑っていた。
その笑顔に綾瀬は少し気持ちが暖かくなったような気がした。
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