兄弟の絆

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阿寒峠頂上……。 風が全くの無風、時が止まった様に静まるPA……。 [タケシ]『マサト落ち着いてやれよ??』 [マサト]『わかってる』 [マドカ]『無理しないでよ。クラッシュは勘弁よ??』 マサトは静かにマシンに乗り込み、下のPAに向かった。 フォン!!フォォォン!!フォフォォン.... [マドカ]『大丈夫かな…………。』 [タケシ]『大丈夫だ。あいつならクールに決めるさ』 。 。 。 。 。 下のPAにはカリスマが待っていた。 タイヤを温めるためにPAでドリフトをして、綺麗な円を描いた跡があった。 [カリスマ]『エンジン好調、タイヤも状態はいい。』 マサトが下に着いた。 フォォォン... 二人は無言でスタートラインについた、ニ台並びスターターはいない。 マサトが窓を開けて指を数えだした。 [マサト]『3..2..1』 フォン! キュキュキュ!! 二人はホイールスピンを最小限に抑えてバトルが始まった。 先行はカリスマ、すぐ後方にマサトのFD。 右に浅いカーブが迫って来た、ベストラインは2本。 [カリスマ]『お前の力を見せてみろ…マサト…。』 カリスマは卍を切り高速ドリフトを始めた。 マサトはそれに続き隙を見つつドリフト状態に入った。 ニ台は横に並びカーブを抜けた、カーブを抜け次は鋭い三連続ヘアピン。 カリスマは何故かアクセルを抜いてマサトを前に出した。 [マサト]『舐めてんのか!?』 カリスマは後ろに張り付きプレッシャーをかけ始めた。 マサトは恐怖を感じ始めていた。 マサトはカリスマに勝てるのか。果たしてどうなるのか!?
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