―雨―

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メノウはヒガの差し延べた手に触れた瞬間、温かいものが伝ってきた。それはメノウには珍しくない感覚だった。 嫌っていた肌に伝わるもの。 しかし今まで感じた事の無い感覚が巡る。 頭脳回路が温もりというものを全身に伝える…これは“安らぎ”という言葉が合っているだろう。 そして、メノウとヒガは雨宿り出来そうな所を見つけ、そこに駆け込んだ。そこで焚火を用意しながらヒガはメノウに聴いた。
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