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『俺』学校にまで来た。
授業が終わると僕は真っ先に手洗いに向かった。
ペンからインク漏れして手が真っ赤になったのである。
蛇口をひねり手を洗おうとした時、
『直樹の血の色と一緒だな。』
‥‥‥‥‥。
「またお前か。」
鏡を見ると案の定そいつがいた。
『血まみれで綺麗だっただろう?』
「ふざけるな!」
「直哉?」
同級生の呼ぶ声が聞こえた。
「誰と話してたんだ?」
「いや。何でもない。」
鏡の中のそいつは僕に戻っていた。
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