4人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
「直哉!おい!起きろ!」
隣りの友達に起こされた。
「お前が寝るなんて珍しいな。てか、お前うなってたぜ?」
うなってた‥‥‥。
そりゃそうだ。
―あいつ、夢の中にまで出てきやがった。
真っ暗な暗闇に『俺』が立っていた。
『直樹が死んで喜ぶ酷い奴。』
「違う。僕は喜んでなんていない。」
『僕?お前は僕じゃねぇ。俺だろ?』
「はぁ?」
『双子の死を喜ぶ酷い奴。最低な奴。』
「やめてくれ‥‥‥。」
『酷い奴。酷い奴。酷い奴。酷い奴‥‥』
「やめろ‥‥‥‥‥。」
『最低だ。』
「やめっ‥‥‥ろ‥‥‥‥‥」
「直哉!おい!」
そして僕は起きた。
一時的にあいつから逃れられた。
最初のコメントを投稿しよう!