出会い

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あたしの名前はなつき。    うちの家族は母子家庭。離婚した父はヤクザで刑務所にいた。母は、ゴルフ場でキャディをしていた。あたしは、当時高校3年。弟は小学1年だった。生活が苦しくて、あたしは学校行きながら、夜はスナックでバイトしてた。いろいろな客が来る、ほとんどが30代以上のオジサマ達だ。その中に唯一27歳の若き携帯会社の社長が飲みに来ていた。 見た目は、カマキリみたいに全体的に細く、声は渋く、だけど優しい人だった。        その人の名前はまさる。バイクや車が好きでツーリングの話などよくしてた。 まさる『ねぇ、なつき。』なつき『なんですか?まさるさん』まさる『今週の日曜日一緒にツーリングいかない?』なつき『あたし、バイク怖いなぁ』まさる『大丈夫だよ、安心して、女の子乗せる時は安全運転だから』なつき『わかった。ぢゃあ連れて行って下さいね』と初めて外で会う約束をした。
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